HOME*Legeron レジュロン(コサージュ)

EUROPE HOUSE フランス職人館

Europe House 工房

レジュロン工房レジュロンは創業1727年。パリで一番古い造花の老舗。現在の社長ブルーノ・レジュロンが4代目に当たります。オペラ座に近いプチシャン通り20番地にある工房の、古い木製の扉を押すと、染料と湿り気を帯びた絹布の匂いがします。
訪問を告げるとブルーノが、カウンターをすばやく片付けて、来客のための小さなスペースを作ってくれます。奥の電話が鳴って、若い職人が用向きを伝えに来ます。来客があります。有名店のお使いらしく、皮のジャンバーと手にしたキーは、どうやらバイクで飛ばしてきた様子。直立不動で作品の引渡しを待っています。また電話、来客。そしてここでは誰もがタップリ待たされます。

レジュロン工房色とりどりのお菓子のように、お行儀よく箱に納まって、今引き取られていく花。皆の羨望の的です。それもその筈、誰もが皆レジュロンに自分のために一番きれいな花を作って欲しいと願っているのですから。一見静かなレジュロンの工房は、どこかでマグマが動いていて「流行」の瞬間を窺って、今にも飛び出していきそうな気配がします。誰もがそれに気付いているから落ち着かないのです、「今誰が何をレジュロンに作らせているか?」。

作品

レジュロンの花は本物より美しいと人は言います。本物より艶やかという人もいます。白磁色の椿の花など、本当に息を呑む美しさです。この魅力はどこから? フランスでも超一流の職人ですから、作品の見事さは当然のこと。その魅力はむしろブルーノ・レジュロンその人にあると言えます。職人の作るものは、依頼者の意図を忠実に実現することですから、デザイナーの作品の一部になりつつ、作品全体に豊かな表情を与えることが要求されます。そしてその一部に職人の感性と技量の全てをこめる。もしブルーノが依頼者の意図を裏切るとしたら、それは彼の作品が依頼者の想像を超えて美しいこと、そう思えます。
ですからブルーノの花は身につけてその価値がわかる。どんなに小さなものでも、装いの全てに品格と美しさを添えてくれます。
1998年、「日本におけるフランス年」の公式カタログの表紙を飾ったブルーノ レジュロン。そのレジュロンの作品の中から特に、≪普段着を装う≫コサージュをご紹介いたします。
クリスチャン・ディオール、ウンガロ、ラクロワ、ジヴァンシーなど世界的に有名なオートクチュールのための作品をご覧になりたい方はレジュロンのホームページにアクセスしてください。
*http://www.legeron.com

作品
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