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マルセイユ石けんビッグバー物語

マルセイユ石けんビッグバーに初めて会った日

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プレートマルセイユ石けんビッグバーに初めて出会ったのは1988年、南仏にあるサロン・ド・プロヴァンスと呼ばれる小さな町の、サロン・エ・クロウという名の博物館です。フランスの有力銀行クレディ・リヨネの後援で行われたこの展覧会には、プロヴァンス地方の家具や、この地方出身の画家達の絵が展示されていました。マルセイユ石けんもありました。世代を超えて伝えられる世襲財産であると紹介されていました。


マルセイユ石けんビッグバーとマリウス・ファーブル社

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プレート石鹸の製造元であるマリウス・ファーブル社を訪れました。マリウス・ファーブル社はこの地方一番の老舗で、本物のマルセイユ石けんを作る最後の石鹸屋さんと呼ばれていました。
一部に19世紀の建物を残す工場の敷地に入ると、煙突の上に蒼い空が広がり、この地方特有の風が木々をザワザワさせて、通り過ぎて行きました。
当時、マリウス・ファーブル社は、サヴォネットと呼ばれる香料入りの小さな石鹸をアメリカ向けに作っていました。伝統的な石鹸作りだけでは経営が難しかったからです。人目を引く色とりどりの石鹸の奥に、壁を背に立てかけてあった一本の大きな石鹸。社長のロベール・ブスケさんは、東洋からの来訪者がその石鹸だけを見つめていることに大層びっくりしたと、後になって語ってくれました。
その大きな石鹸は存在感があり、素朴なのに品格があり、一度見たら忘れられない魅力を持っていました。何より迫力がある。日本に持って帰りたいという私たちの申し出にブスケさんは迷っていました。そんな遠い国へ?そんな思いがあったのかも知れません。知る人もいない国へ? ビッグバーに対するブスケさんの愛情を感じました。大切にします、とお約束して2本のビッグバーを用意していただきました。

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